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2000年/採集会報告  採集会担当・梅田幸和


2000年度は日帰り採集会を10回、一泊採集会を3回計画しましたが、3回が雨天中止となっています。

2月27日(日)の「冬の昆虫採集会(埼玉県浦和市)」は9家族が参加。ゴマダラチョウの幼虫、コムラサキの幼虫、ミドリシジミの卵を探しました。ゴマダラチョウの幼虫は全員が見つけましたが、コムラサキの幼虫は見つからず、ミドリシジミの卵は一人が見つけたのみでした。幼稚園に通う小さいお子さんが木を割ってコクワガタの幼虫とマイマイカブリを見つけたのにはびっくりしました。生まれながらの天才昆虫少年?。
このほか池でオオヤマトンボのヤゴ、草原でチョウセンカマキリ、オオカマキリの卵、ナナホシテントウを採集しました。またベニシジミの成虫が見られ埼玉県ではかなり早い記録です。

3月26日(日)の「早春の昆虫(東京都八王子市)」は14家族が参加。晴天でしたが寒い日で、成虫はテングチョウが飛んでいるぐらい、寒さに強いはずのビロードツリアブが石の上で凍えていました。参加者は成虫をあきらめオオミドリシジミの卵、コクワガタの幼虫などを探しましたが、中にはサワガニを採集する人もいました。
 また、中学生の一人がキジョランの葉でアサギマダラの2〜3齢幼虫を見つけました。彼はキジョランもアサギマダラの幼虫も見るのは初めてでしたが、図鑑などで早春の昆虫を研究していたのですぐにわかったそうです。スタッフの油井氏(地元の蝶の研究家)によると、この場所でアサギマダラの幼虫を採集するのは珍しいそうです。

4月23日(日)の「春の昆虫(東京都八王子市)」は 16家族が参加。天気はよく、気温も上がり絶好の採集日和でした。バスに乗らず採集地まで3・ほど歩きましたが、その間でもツマキチョ
ウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ナミアゲハなどが採れました。各自が自分のペースで歩き、観察・採集を楽しみました。熱心な人はスギタニルリシジミを3〜4頭採っていました。他には越冬したタテハ類やサカハチチョウ、バッタ類の弱齢幼虫などが採れていました。

5月7日(日)の「春型アゲハ(神奈川県津久井郡)」は今回がはじめての場所。21家族が参加してにぎやかな採集会となりました。
 曇り時々晴れの天気ながら昆虫は多く、ウスバシロチョウ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、オナガアゲハ、トラフシジミ、スミナガシ、アカタテハ (卵、幼虫)、ツマキチョウ、ムカシトンボ、クロサナエ、アオオサムシ、オトシブミ、ニワハンミョウ、ハナカミキリ類、エダナナフシなど各自が好きな昆虫を採集観察して楽しみま
した。解散後、林道終点にある温泉で一風呂浴びて「ここはいい。こういう採集会をもっとやってほしい」という要望がお父さん達から出ました。

5月14日(日)の「春型アゲハ(東京都奥多摩郡)」8家族が参加。天候の悪さと不便な交通のため少人数となりました。気温が低く、ウスバシロチョウは多く見られましたがそれ以外は少数でした。昼食をとっている頃から一層雲行きが怪しくなり解散となりました。帰り道でとうとう雨となってしまいました。

7月9日(日)「オオムラサキ採集会(山梨県韮崎市)」単独で参加された方も多く50名での開催となりました。
前夜から来て駅で夜間採集をしていた人もいました。今年は樹液の出ている木が少なく、出ていても高いところが多かったのでオオムラサキの採集には苦労しました。でも発生初期できれいな個体が多かったようです。樹液が少なかったためカブトムシ、クワガタムシもいつもの年より採集しにくく、採れたのはうまく樹液を見つけた人に限られました。その他の昆虫はミヤマカラスシジミ、ルリボシカミキリ、ヤマトタマムシといったあまり採れない昆虫を複数の人が採集しています。

9月3日(日)の「夏型アゲハ採集会(東京都八王子市)」は 8家族が参加。天気は良かったのですが昆虫達は夏眠で少なく、見つけても羽化後時間の経った個体が多かったようです。それでもミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、アサギマダラ、オニヤンマ、ラミーカミキリ、フクラスズメ(幼虫)などが見られました。
変わったところではツマグロヒョウモンの雄を採集しています。迷チョウかその次の世代だと思いますが、最近の分布の北上を考えますと定着する可能性もありそうです。

8月5〜6日(土日)と11日〜12日(金土)
に、山梨県韮崎市で「夜間採集会」
8月26〜27日(土日)に長野県須坂市で「展翅教室」をかねた「高原のチョウ採集会」を催しました。
 今年の山梨は樹液の出ているクヌギが少なく心配しましたが、夜訪れてみるとトラップにカブトムシが鈴なり状態。多いトラップには10頭以上集まっていて、かなりの数をリリースしました。ところが11〜12日は5〜6日の4分の1以下しか採れませんでした。残念だったのはクワガタが少なかったことで、両日程ともノコギリ、コクワ、スジクワが少数採れただけでした。代わりといっては変ですが、かなりの数のアカアシオオカミキリが灯火に飛来しました。比較的珍しいカミキリなのですが、子ども達には人気がありませんでした。
11日の夜、灯火採集をやっているところに地元の区長さんが「たくさん採れたか?」とみえました。毎年大勢の子供達が昆虫採集にやって来るのを「過疎地なので子供の声が聞けてうれしい。できることがあれば協力する」とおっしゃっていただきました。
26〜27日の教室は、4組だけの参加となりましたが、採集と展翅に挑戦しました。昼前に着いて採集、4時から夕食まで展翅とあわただしい日程でしたが、自分で採集した昆虫を標本にして残すのは楽しい作業ですから、夕食後も続けている人がいました。翌日には宿泊したペンション「スタートライン」のオーナー古川さんに水生昆虫飼育指導をしていただいた後、少し採集して昼に解散しました。
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